G検定に合格した話

資格

 

最近流行りのAI(Artificial Intelligence:人工知能)。

日本はアメリカや中国に比べ遅れをとっていますが、今後の産業界を左右する重要な技術です。

 

私の所属する会社でもようやくAIの活用に本腰を入れ始めました。

そして、社内のなんちゃってデータサイエンティストに任命されている筆者。

データサイエンティストを名乗るからには、AIの知識も当然必要になります。

 

ということで、AIってなんですか?という状態から脱却するために、G検定を受けてみました。

 

 

G検定とは

 

Generalist検定の略だそうで、

ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して事業応用する能力を持つ人材

を育成するための資格だそうです。

 

詳細は下記参照

資格試験について
当協会の実施する、資格試験について

 

東京大学の松尾教授が中心となってディープラーニング協会という組織を立ち上げ、日本にディープラーニングの技術を広めようと活動しています。

松尾教授は様々なイベントや企業でも公演をなさっており、私も2回ほど公演を聞いたことがあります。

 

ちなみに、G検定のほかにE資格という資格もあり、こちらはディープラーニングのエンジニアを養成する資格です。

E資格を受験するには、ディープラーニング協会が認めたプログラムを修了する必要があり、このプログラムが大体20万円くらいするものです。

 

今すぐディープラーニングの技術者が欲しい企業はこのプログラムを受講すべきと思いますが、

個人で勉強する分には他にも安いプログラムが存在します。

私はCourseraという動画アプリを使いディープラーニングの勉強をしました。

このCourseraの紹介はまた別の投稿にしたいと思いますが、とにかくE資格は値段が高いということが言いたいです。

 

 

G検定の勉強方法

 

私は、G検定の参考図書になっている2冊の本を購入し、ディープラーニングの概要を勉強しました。

 

 

 

まず最初に「人工知能は人間を超えるか」を読むことをおススメします。

AIについて全く分からない人でも、AIの概要が理解できるように書いてあります。

絶対に読む価値のある1冊です。

 

そして「AI白書」ですが、白書というくらいなので読み物としてはイマイチで、面白い本ではないです。(笑)

しかし、AIの歴史的な背景から現在の使われ方まで幅広く記されており、非常に勉強になりました。

そして、G検定の問題の多くがAI白書から出題されるので、G検定を取得したい人には必須の教材になります。

 

 

G検定当日

 

G検定は、自宅のPCからWeb上で問題を解いていく形式です。

なので、ネットや書籍で答えを調べながら解答することも可能ですが、

試験時間に対して問題数が多く、答えを調べる暇はありません。

(試験時間120分に対し、問題数200以上)

 

しかし、「人工知能は人間を超えるか」と「AI白書」の内容が頭に入っていれば即答できる問題が多数出題され、即答できない問題でも

「AI白書のあの辺に書いてあったなぁ」

という風に思い出せれば短時間で調べて解答することができました。

 

120分の試験を終え、数日後に結果が通知され見事に合格することができました。

 

 

G検定を受けた方がよい人

 

「AIの開発をやってみたいけど、AIって何者なのか全然わかっていない」

という方は、E資格の前にG検定を受けると良いでしょう。

AIの概要が理解できます。

 

それから、G検定はもともとAIを利用する側の人間用に作られた資格なので

企業で上層部に、「AIを使って何かやれ!!」という無茶ぶりをされている人も受験をおススメします。

 

AIはどういった仕組みで動作していて、AIを使えば何ができそうかが理解できるだけでも、

AIベンダーに開発を依頼する際にスムーズに事が進むでしょう。

 

AIを使って何かやれ!!」という上司の命令を、そのままAIベンダーにお願いしてもよい結果は生まれません。

 

ソフトウェアベンダーに、「とにかく便利なシステム作って!!」と言って失敗した過去と同じです。

システムもAIも、使う側がある程度の知識を持っていた方が、良い成果が出るのは間違いないです。

 

 

まとめ

 

G検定に合格した話でした。

 

日本がAI後進国にならないためにも、こうした資格制度を使ってレベルの底上げをする必要があります。

 

ディープラーニング協会のこうした取り組みは素晴らしいと思いますが、

E資格はもっと安くならないだろうか。。。

 

以上!!

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