エメルソンの思い出

2000年代前半にJリーグで活躍した快速ストライカー、エメルソンが先日引退を発表しました。

元サッカー少年で浦和レッズファンの私にとって、エメルソンは学生時代のアイドルでした。

そんなエメルソンの思い出を書こうと思います。

 

Jリーグ史上最強助っ人

の一人であることは間違いないと思います。

スピード、テクニック、シュート力は当時のJリーグでは突出しており、その高い個人技を活かして独力でシュートまでもっていくことが多かったです。2004年の26試合出場で27得点という結果からも得点力が凄まじかったのがわかります。

また、当時の浦和レッズは田中達也や永井雄一郎、アレックスなどアタッカータイプの選手が多く、チームとしてもそういった選手の個人能力を活かそうとする戦い方をしていました。チームのスタイルとエメルソンのプレーが合致していたと思います。

今の浦和レッズは細かいパスをつないでゴールを目指すサッカーをしていますが、エメルソン中心の高速カウンターを武器としていた当時のサッカーの方が私は好きだったりします。スピード感あふれる攻撃と思い切りのよいシュートは見ていて爽快でした。

 

エメルソンのベストシーン

私がJリーグ時代で強烈に覚えているのは、鹿島戦での活躍ですかね。

  • 2003年ナビスコカップ決勝での2ゴール
  • 2003年Jリーグ最終節 鹿島の優勝を阻止するダイビングヘッド
  • 2004年Jリーグ1st 左サイドを切り裂き決勝ゴール
  • 2004年Jリーグ2nd ステージ優勝を大きく手繰り寄せる決勝ゴール

特に2003年最終節と2004年2ndはリーグの結果を左右する重要なゴールで、とても興奮しました。

 

しかし、私にとってエメルソンのベストシーンは、日本凱旋となった2012CWCです

エメルソンは浦和レッズから最悪の形で移籍した後、パスポート偽造による逮捕、アンダー世代のブラジル代表歴があるにも関わらずカタール代表の試合に出場するルール違反、フランスリーグ挑戦の失敗と、あまり良いニュースがありませんでした。

しかし、その後ブラジルに復帰したエメルソンは3年連続で国内王者に輝くなど活躍。ワシントン(元浦和レッズ)との2トップなんてのも実現したそうです。そして2012年にエメルソンの所属するコリンチャンスが南米王者に輝き、日本で開催されるCWCにエメルソンが出場することになりました。

エメルソンの日本入国に際し、Jリーグ在籍当時に偽造したパスポートを使っていたこともあり、入国後即逮捕されるんじゃないかと心配もありましたが(笑)、無事に入国でき試合に出場しました。

CWCの決勝でエメルソンがチェルシー相手に奮闘している姿を見て、ものすごく懐かしい、そして誇らしい気持ちになったのを覚えています。少年時代に憧れていたサッカー選手が未だに現役でしかも欧州王者と世界一をかけた試合に出場している。。。やっぱりエメルソンは凄かったんだと改めて感じました。得点こそなかったもののドリブルで相手を翻弄しファールを受ければ大袈裟に転がってました。その辺は変わりなかったですね(笑)。

 

まとめ

そんなエメルソンですが、本当かどうか40歳になったそうで、ついに引退します。

引退試合はブラジルで開催されるそうですが、日本でもやって欲しいなぁと心から思っています。

色々と問題のある選手でもありましたが、何を言われても私にとってはアイドルであり、サッカーをプレーする上で大きな影響を受けた選手です。

今Jリーグでプレーする選手にも、私にとってのエメルソンのような、子供の憧れの存在になってくれることを期待します。

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