大企業の印鑑リレー

それなりの大企業で働いている筆者。

今日は大企業で働く上での愚痴を書きます。

こんな仕事したくない!というエンジニア志望の方は大企業への就職を考えるべきだと思います。

 

 

大企業の特徴、印鑑リレー

ありがちですね。でも本当にあります、印鑑リレー。

 

印鑑リレーは、例えば買い物で発生します。

最近流行りのIT系ツールにETLツールとかBIツールとかありますよね。

ETLツールはデータの移動、BIツールはデータの可視化に使われます。

どちらもそこそこ高価です。なので買おうと思ったらそこそこお金が必要です。

 

個人だったら、そんな金払うくらいなら自分で作るわ!!

って思ったりもしますが、大企業だと内部で作るよりも専門の業者に作ってもらって買った方が得だという話になります。

 

そこで発生するのか印鑑リレーです。

 

 

大企業の印鑑リレーの実態

無限にあります。もう最悪です。

 

まず、そのETLなりBIなりIT系ツールを買うための承認を得るルートが存在します。

 

承認は私の会社では課長、部長、本部長の印鑑が必要です。

ここまでは、そのツールの必要性を認識してもらうための説明なのでまぁわからなくもないです。

 

しかし、組織によっては本部長が開発畑出身ではないケースがあり、ツールの概要を簡単に理解できず説得に苦しむケースがあります。

この購入する事に対する許可を得ることが第一の難関です。

 

本部長の承認が降りた後、今度は実際に購入するために購買専門の人間や、本当に購入して問題ないか法務の人間の許可が必要になります。

 

私の会社では、このルートはシステム化されているのですか、もうアホみたいに使いづらい。(笑)

 

購買の人用と法務の人用にそれぞれ説明用の資料だったり、部長や本部長の印鑑が必要だったりします。

 

普段開発をやってる人間からすると、購買や法務の話しってよくわかりません。

それ専門の人が隣で教えてくれるならまだしも、システムを通してやりとりするとそれだけでものすごく時間かかったりします。

こういった購買や法務専門の人間の許可を得ることが第二の難関です。

 

ここまできてようやく購入までこぎ着けたとしても、今度はそのツールの保守契約の印鑑リレーを同じだけやらされます。

 

保守契約は、定期的にお金を払うということなので必要性の部分がより重要視され、必要性を説明するための資料が必要になります。

なかには、保守契約が必須のツールもあるのですが、それでも契約内容を交渉しろという指令が出たりします。

この、定期的にお金を払う理由を説明するのが第三の難関です。

 

私は、一つのツールを購入するために、本部長に4個印鑑のお願いをしにいきました。

かかった期間はなんと2カ月(笑)

 

こういった無駄な仕事も、「大企業で働くためには必要だから」という理由で若手に押しつけられます。

 

 

印鑑リレーをする理由

結局は、誰も責任を取りたくないからですね。

「予算~~万円までは自由に使って」

というルールにすれば良いと思うのですが、会社は費用効果を求めるので説明が必要です。

また、同じツールでもなるべく安く買うために様々な業者に相見積をとる購買専門の人や、そのツールを買っても法的に問題ないか確認するための法務の人間の許可が必要になります。

こういった権限を位の高い人間が持つほど印鑑リレーが多くなり、実際に作業する人間の負担が多くなります。

 

 

まとめ

大企業の印鑑リレーの実態を書きました。

大企業でもそうではない、という会社もあると思いますし、会社によって違うと思いますが、

私の会社はこうだという紹介です。

 

特にトップダウンの傾向が強い会社ほどこの傾向が強いと思うので、就職先を選ぶ際の一つの参考にすると良いと思います。

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